月別アーカイブ: 2011年1月

fabroom

ファブラボの利用ルール・心構え


ファブラボで制作活動をする人の心構えをまとめたものです。
以下は、世界のファブラボで起草したファブチャーターの日本語訳です。

The Fab Charter:ファブラボ憲章日本語版(案)

ミッション: FabLab(ファブラボ)とは、3次元プリンタやカッティングマシンなどの工作機械を備えた、誰もが使えるオープンな市民制作工房と、その世界的なネッ トワークです。大量生産やマーケットの論理に制約されていた「ものづくり」を解放し、市民ひとりひとりが自ら欲しいものをつくりだせるようになる社会が目標に掲げています。

アクセス:人を傷つけるものを除いて、 ファブラボの機材を用いて(ほぼ)あらゆるものを作ることができます。利用にあたっては、一人一人が自ら試行錯誤して操作法を学び(Do It Yourself)、周りの人と協力し(Do It With Others)、ラボの使用法や機材利用のノウハウを共有・蓄積・継承していくこと(Share It with Others)が求められます。

エデュケーション:ファブラボにおけるトレーニングは、実際のプロジェクトを行いながら機材の使い方を覚え、他 のメンバーと互いに教え合い、学び合うことが基本です。また、その過程をドキュメンテーション(文書化)し、インストラクション(教材)をユーザ自身が作 りあげていくことが求められます。

責任
安全:人や周りを怪我させない作業の仕方を覚えること。
掃除:あなたが来た初めの状態よりも、ラボを綺麗に掃除してから帰ること。
操作:ツールや材料のメンテナンスや交換を手伝い、さらにそこで起きた出来事をレポートすること。

ビジネス:
ファブラボでは商業活動(ビジネス・インキュベーション)は可能ですが、オープンなアクセスや情報公開とコンフリクトを起こしてはいけません。ラボの中の みならず、外でも大きく成長し、最終的には、ラボやラボのメンバー、ネットワーク、オリジナルの開発者らにその成果を還元することが期待されます。

draft: August 30, 2007
日本語版 5/23 2010

material

Fab Materialsについて

新素材を開発することや、マテリアル・プロパティ(物性/物質特性)をも含めたデザインツールを開発することが極めて重要な研究テーマだと考えています。また、省資源化やリサイクル・リソースといった観点からも、この研究分野にアプローチすることができます。究極の目的は、計算(コンピュテーション)と物質特性(マテリアルプロパティ)を統合した「ものづくり」の新しい姿を呈示することだと考えています。

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Fab Toolsについて

慶應義塾大学環境情報学部田中浩也研究室(ファブラボベータ)は以下のソフトウェアを利活用しています。

2D Drawing: InkScape
2D Imaging: GIMP
Web Design: Aptana
Presentation: OpenOffice, Prezi
2D CAD: JW-CAD
3D CAD: Rhino, GoogleSketchUp
3D Animation: Blender
3D Rendering: Brasil
Coding: Processing, OpenFrameWorks,Eclipse
Visual Scripting: Grasshopper,Max/Msp, Field, PureData,Scratch, Modkit
Hardware: Arduino,
Structural Analysis: Caliculix, OpenFem
WebService: Sourcemap, Pachube

デザイン戦略(アンビエントメディア) 2011

デザイン戦略(アンビエントメディア) (主として学部4年~大学院生向け)
次世代の「ものづくり社会」を実現するために必要な戦略を考えます。自己増殖型デザインマシン、オープンソース運動、ファブラボ、See-D、地域密着型運動など、先端的な研究や社会運動を紹介し議論を行います。

デザイン言語実践 2011

デザイン言語実践 (主として学部1年生向け) ※筧康明講師+藤田修平講師と共同
フィジカルデザインに取り組むための基本的なエクササイズを行います。

メディア技術基礎(web) 2011

メディア技術基礎(Web) (主として学部1年~2年生向け)
今期のメディア技術基礎(Web)では、HTML、CSS, XMLの基本から、Processingを用いたコーディング、オープンソースとクリエイティブコモンズ、オープンソースデザインの考え方までを学びます。

アンビエントメディアデザイン2011

アンビエントメディアデザイン(主として学部2年~4年生向け)

今期のアンビエントメディアデザインは、照明装置“FabLight”と、可動家具“FabChair”を制作します。
“FabLight”は、デジタルファブリケーション機器のひとつである「ペーパーカッター」と数理的造形手法である「折り紙」を組み合わせた柔らかいランプシェードに、小型マイクロコントローラArduinoとLEDを用いた動的表現機構を組み合わせて、新しい表現力を持った照明装置を追及していきます。
“FabChair”は、デジタルファブリケーション機器のひとつである「CNCミリングマシン」と数理的造形手法である「折り紙」「組み板」の技法を組み合わせて、可動的・可変的な機能を持った家具を制作します。

FabClassesについて

2011年度は、慶應義塾大学環境情報学部にて、以下の講義を、田中浩也准教授が担当します。

春学期:
アンビエントメディアデザイン
(主として学部2年~4年生向け)
今期のアンビエントメディアデザインは、照明装置“FabLight”と、可動家具“FabChair”を制作します。
“FabLight”は、デジタルファブリケーション機器のひとつである「ペーパーカッター」と数理的造形手法である「折り紙」を組み合わせた柔らかいランプシェードに、小型マイクロコントローラArduinoとLEDを用いた動的表現機構を組み合わせて、新しい表現力を持った照明装置を追及していきます。
“FabChair”は、デジタルファブリケーション機器のひとつである「CNCミリングマシン」と数理的造形手法である「折り紙」「組み板」の技法を組み合わせて、可動的・可変的な機能を持った家具を制作します。

メディア技術基礎(Web) (主として学部1年~2年生向け)
今期のメディア技術基礎(Web)では、HTML、CSS, XMLの基本から、Processingを用いたコーディング、オープンソースとクリエイティブコモンズ、オープンソースデザインの考え方までを学びます。

秋学期:
デザイン戦略(アンビエントメディア) (主として学部4年~大学院生向け)
次世代の「ものづくり社会」を実現するために必要な戦略を考えます。自己増殖型デザインマシン、オープンソース運動、ファブラボ、See-D、地域密着型運動など、先端的な研究や社会運動を紹介し議論を行います。

デザイン言語実践 (主として学部1年生向け)
フィジカルデザインに取り組むための基本的なエクササイズを行います。