月別アーカイブ: 2011年3月

Media Technology Basic (Web)

科目概要
以下の4つのトピックを扱う。
(1)HTML, XML, CSSの仕組みを学び(専用のホームページデザインソフトを用いることなく)自らのウェブページを自分でデザインする。
(2)Processingによるプログラミングを学び、Javaアプレットを開発する。
(3)オープンソースカルチャーとCreative Commonsの概念を学び、Webを用いた集団的/派生的創作について演習を通じて考察を深める。
(4)Arduinoで取得したセンサデータをWeb上に配信する。

授業シラバス
主題と目標/授業の手法など

メディアデザインやメディアアートの立場から、ウェブを扱っていくための基礎的な知識を教授する。

具体的には、以下の4つのトピックを扱う。
(1)HTML, XML, CSSの仕組みを学び(専用のホームページデザインソフトを用いることなく)自らのウェブページを自分でデザインする。
(2)Processingによるプログラミングを学び、Javaアプレットを開発する。
(3)オープンソースカルチャーとCreative Commonsの概念を学び、Webを用いた集団的/派生的創作について演習を通じて考察を深める。
(4)Arduinoで取得したセンサデータをWeb上に配信する。

教材・参考文献
Processing :一番よくつかいます。
http://www.processing.org/
推薦書籍:
Built with Processing[Ver. 1.x対応版] -デザイン/アートのためのプログラミング入門

Arduino:
http://www.arduino.cc/
推薦書籍:
Prototyping Lab ―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ

提出課題・試験・成績評価の方法など
ウィークリーレポート(毎週の制作課題)70%
最終課題 30%
授業に対する情報提供(+5点)
履修者同士での回答(+5点)

履修上の注意
Arduinoの購入費用+若干の工作費用は自腹とします。

授業計画
第1回 ガイダンス
授業のオーバービューを行います。
授業の目的・手法・全体構造を掴む
ウェブの把握具合に関する簡単なアンケート
ファイナルプロジェクトに関して

次回までの提出物:自分とウェブの関わりの歴史、ウェブサイト/ウェブサービスをつくった経験について

第2回 HTMLコーディング
HTMLを学び、実際にスクリプトを書いてみる演習を行います。
Hypertext, Hyperphoto, Hypermovie等にも触れます。

次回までの提出物:HTML

第3回 CSSコーディング
CSSを学び、実際にスクリプトを書いてみる演習を行います。

次回までの提出物:HTML+CSS

第4回 JavaScriptコーディング
JavaScriptを学び、実際にスクリプトを書いてみる演習を行います。

次回までの提出物:HTML+CSS+JavaScript

第5回 XMLコーディング
XMLを学び、実際にXMLをデザインしてみる演習を行います。
XML Schema, Feed, RSS, SMIL,SVG, X3D, photoML, environmentalXML

次回までの提出物:XMLで何かを記述するタグ仕様を策定する

第6回 Processing, Processing.js (ドローイング)
Processingを学び、実際にコードを書いてみます。
また、オープンソースの考え方についても触れます。
LOGO>Design by Numbers>Processing

次回までの提出物:Processingアプレット(1)

第7回 Processing, Processing.js (アニメーション)
forとif

次回までの提出物:Processingアプレット(2)

第8回 Processing, Processing.js (インタラクション)
mouseX. mouseY, オブジェクト指向, 型,配列?

次回までの提出物:Processingアプレット(3)

Processingを学び、実際にコードを書いてみます。
また、オープンソースの考え方についても触れます。

第9回 Creative CommonsとOpen Source Design

クリエイティブコモンズとオープンソースデザインについて触れます。
実際に「派生」ワークショップ(実空間版)を行い、集団でスクリプトを継承・修正することの意義についても触れます。

次回までの提出物:集団派生の系統図

第10回 Creative CommonsとOpen Source Design

クリエイティブコモンズとオープンソースデザインについて触れます。
実際に「派生」ワークショップ(WEB版)を行い、集団でスクリプトを継承・修正することの意義についても触れます。
集合知、Open Source Hardware、Open Innovationなどの考え方についても触れます。

次回までの提出物:集団派生の系統図

第11回 Arduino+Pachube

Sensoriumや環境モニタリング、地球モニタリングとWebとの親和性を改めて考えます。その縮小版として、ArduinoとPachubeを用いて、環境データをウェブ上にフィードする実験を行います。

次回までの提出物:Pachubeに何か配信する

第12回 ウェブの現在形
Wiki, cgi, blog, twitter, instagram, flash, X3Dなど、ここまでで扱わなかったウェブの技術について概観します。

次回までの提出物:ウェブテクノロジーをひとつ選んでその斬新さと特徴を記述する

第13回 ファイナルプロジェクトレビュー
ファイナルプロジェクトについてレビューをします。

第14回 ファイナルプロジェクト講評会
ファイナルプロジェクトの講評会を行います。

第15回 ドキュメンテーション、まとめ
授業を総括し、まとめのドキュメントを作成します。

AMD2011

第1回 ガイダンス
目的:授業の概要と内容、そして「全体構造」を学ぶ
授業のオーバービュー
目的と手法
履修選抜レポート,スキルチェック
TA/SAの設定
授業サイト、授業メーリングリスト
用意するもの―Electronic Parts: Arduino, LED, Material: 紙,布,糸etc
マシン―CraftRobo, LaserCutter, Digital Sewing Machine
プロフェッショナル”仕事の現場”

Fablamp = Lamp + LampShade
FabWindow = Frame + Kinetic Component

次週までの宿題: Tangible Bits論文(日・英)を読んで感想文を提出する。Slow Technologyは補足資料とする。TA/SAの仕事:受講生メーリングリストおよび授業ウェブサイト(英語)を作成する。

第2回 アンビエントメディア概論 2011/04/18
目的:アンビエントメディアという分野がどのように進展してきたのか、その歴史を体系的に学ぶ。
“Ambient Music”
Graspable Media, Ambient Media
CUI>>GUI>>TUI>>OUI, KUI….
インスタレーション、インテリアデザイン
Verbal Expression, Non-Verbal Expression

作例:Ambient Orb, Ambient Device社 etc, I/O-Plant, Taro Suzuki, Masato Sekine, Shiho Hirayama, tEnt(Call<=>Response), takram

インテリアデザインからのアプローチ

次週までの宿題: ArduinoとLEDを購入する。ProcessingおよびArduinoをインストールしておく。
LEDを用いた照明装置をひとつ選び、その特性(特徴、価格、性能、どんな場所で使われているか)を分析する。
TA/SAの仕事:LED購入のための秋葉原ツアー(?)

第3回 Fab_Lamp(1): LEDを使った動的照明 2011/04/25
目的:Arduino+ LED (I2C)を用いて動的に色が変わる照明制御を演習する。
照明の歴史 (火>ガス灯>電球>蛍光灯>LED)
LEDの特性
Arduinoを動かす
LEDの操作の仕方
BlinkM, I2C, Intuino(Wakita Lab)

作例:ムラタチアキ、武藤務、tEnt

次週までの宿題: ArduinoとLEDで、もっとも自分が落ち着く色をつくってくる(Static, Dynamic)、リビングライトを想定(演出用照明ではなく生活用照明)
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第4回 Fab_Lamp(2): 折り紙、編み紙 2011/05/02
目的:折り紙や編み紙の手法を組み合わせて、可逆的な変形を実現する3次元立体を作り出す手法を演習する。
折り紙で鶴を折る
折り紙で箱を折る
折り紙で家具を折る
三浦折り、Ron Restch Pattern, Fugu, Rigid Modular Origami, Origami Water Bomb Tessellation (Eric Gjerde) ,Traditional Origami Lotus Flower
コンピュテーショナル・オリガミ (Tomohiro Tachi)
曲面折り紙
折り紙と照明の組み合わせ

作例:Tomohiro Tachi, Eric Demaine, MIT Origami Club, Hiro Tanaka

次週までの宿題: Origamizer, Rigid Folding Toolを使った習作を作ってくる
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第5回 Fab_Lamp(3): 2011/05/09
ペーパーカッター/ビニールカッター
目的:デジタルペーパーカッター/ビニールカッターを用いて、斬新な3次元造形を生み出す手法を演習する。モジュラーデザインとその記述法についても触れる。

Digital FabricationとFabLab
ペーパーカッター/ビニールカッター
GIK Kit
Design Geometry
LOGO>Design by Numbers>Processing
FlatCAD, FlatLand
織咲さんのカッター刃
モジュラー折り紙
編み紙
IQ-Light


作例: IQ-Light, GIK, FlatLand、中村竜治

次週までの宿題: マテリアルを探して選び、その特性を分析する。クラフトロボプロを使用。
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第6回 Fab_Lamp(4): 2011/05/16 マテリアル
目的:さまざまな種類の紙を揃えて、その特性を比較し、紙カタログを作製する。
マテリアルプロパティ (透過率、柔らかさ・硬さ、値段、購入個所)
ファブリケーションセッティング(スピード、刃の入れ方等)
独自の「技」(ハイブリッド・マテリアル)―ペーパーサーキット
ラミネーター

作例: Ji Qi, Kotaro Iwaoka, Taisuke Oshima,


次週までの宿題: 中間発表のためのプロトタイプをつくってくる(どんな場所で、どんなときに、どのように使う照明か 5W1H)
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第7回 Fab_Lamp(5):中間発表レビュー 2011/05/23
中間発表のための作品についてレビューする。

第8回 Fab_Lamp(6):中間発表 2011/05/30
Fab_Lightのミニ展覧会を行う。
(ゲスト有:生協と連動?)

次週までの宿題:ブレッドボードを購入する

第9回 Fab_Window(1): モーターを用いた制御 2011/06/06
目的:Arduinoと、DC,サーボ,ステッピングの3つのモーターを用いて、可動的なモジュールを実装する。
Fab Window課題の説明:「内外を関係づける」
Kinetic Surface (Hypo Surface)
環境調節機構
Jean Nuevel Arab
Wood Display
テンセグリティ
キネティックテンセグリティ

Andrew Payne (FireFly)

次週までの宿題: モーターを制御する練習を行う。
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第10回 Fab_Window(2): レーザーカッター、デジタルソーイングマシン 2011/06/13
目的:レーザーカッターを用いて、布や薄い板、段ボール等をカットアウトし、柔軟な斬新な3次元立体を生み出す手法を演習する。
物性の透過率についても検討する。(LEDを透過する照明の作品。時計、MIT How To Make Almost Anything)
Hard MaterialとSoft Materialの中間
参考書籍:カードボードコンストラクション
中村竜治
デジタルソーイングマシンで糸を縫い付ける方法についても学ぶ。

次週までの宿題: 材料を購入してくる。
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第12回 Fab_Window(3): センサー 2011/06/20
目的:Arduinoで周囲の人の動きや環境の情報を取得する技法について演習する。

次週までの宿題: センサーを購入して何かを測ってくる。
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第11回 Fab_Window(4): ハイブリッドマテリアル 2011/06/27
目的:複数の素材を組み合わせることで新たな機能や物性を発現させる工夫について演習する。また、撓みや歪みといった物質特性を最大限利用する新しい構造の工夫についても触れる。
実験と計算
Achim Menges, Hironori Yoshida
レイヤー化
ラミネート
ベンディング

次週までの宿題: 複数の材料を組み合わせる試作品をつくってくる。
TA/SAの仕事:学生のプログラミングのサポート

第13回 Fab_Windows(5): 最終発表レビュー 2011/07/04
最終発表のためのレビューを行う。

第14回 Fab_Window(6): 最終発表会 2011/07/09(sat)

最終発表会(ミニ展覧会)を行う。

第15回 ドキュメンテーション、まとめ 2011/07/11
この授業で制作したものをポートフォリオにまとめ、1学期間を振り返る。
そして、この授業のさらに先にあるものについて解説する。

Ambient Media Design 2011 Spring

科目概要
近年ユビキタス技術の進展により、あらゆるものの中に小型のコンピュータが搭載されるようになってきた。
また同時に、デジタルファブリケーション技術(コンピュータ制御工作機械)の普及により、素材の新しい加工法や造形法を開発することもできるようになってきた。本講義では、そうした技術を応用したこれからのインテリア(空間)デザインについて考えていく。

具体的には「新しい表現機構を備えたLED照明装置」と「可動的なファサードコンポーネント」の2つの課題を題材として、マイコンプログラミング、折り紙、ファブリケーション、素材加工、家具デザインといった要素技術とその統合法を習得する。

授業シラバス
近年、あらゆるものの中に小型のコンピュータが搭載されるユビキタス情報技術の進展に伴い、インテリアデザインの分野においても新しい表現が試みられるよ うになってきている。たとえば、LEDを用いた動的な色の表現、モーターを用いた可動的な家具やしつらい、風の制御、環境に呼応する建築ファサードなどが 実験的試みとして生まれてきている。

また同時に、デジタルファブリケーション技術(コンピュータ制御工作機械)の普及により、素材の新しい加工法や造形法を開発することもできるようになって きた。 紙や布、板といった材料を用いて、折り紙や編み物といった古来より続く手法を現代的に拡張しつつ、立体造形の新しい可能性を開拓することもできるようになり つつある。

本講義では、それらの技術を応用したこれからのインテリア(空間)デザインについて考えていく。具体的には、(1) Fab_Light: 「新しい表現機構を備えたLED照明装置」と、(2) Fab_Window: 「動的な建築ファサード(窓)モジュール」の2つの演習を行い、実際に制作作業を行いながら、新しいつくりかたを体得していく。

教材・参考文献
(1) Processing
http://www.processing.org/
推薦書籍:
Built with Processing[Ver. 1.x対応版] -デザイン/アートのためのプログラミング入門
[Link]

(2) Arduino
http://www.arduino.cc/
推薦書籍:
Prototyping Lab ―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ
[Link]
提出課題・試験・成績評価の方法など
ウィークリーレポート 40%
Fab_Light課題 30%
Fab_Window課題 30%

新規情報の提供 +5点
学生の質問に対する回答 +5点
履修上の注意
ProcessingやArduinoのプログラミングの知識があることは前提とします。 あるいは上記の参考書籍を用いて自習してください。 また、毎週、制作課題を出すので、作品制作系の授業との並行履修は良く考えてから行ってください。
授業計画
第1回 ガイダンス
授業のオーバービュー
目的と手法

第2回 アンビエントメディア概論

アンビエントメディアという分野がどのように進展してきたのか、その歴史を体系的に学ぶ。

第3回 Fab_Light(1): LEDを使った動的照明
Arduino+ LED (I2C)を用いて動的に色が変わる照明制御を演習する。

第4回 Fab_Light(2): ペーパーカッター/ビニールカッター
デジタルペーパーカッター/ビニールカッターを用いて、斬新な3次元造形を生み出す手法を演習する。モジュラーデザインとその記述法についても触れる。

第5回 Fab_Light(3): 折り紙、編み紙
折り紙や編み紙の手法を組み合わせて、可逆的な変形を実現する3次元立体を作り出す手法を演習する。

第6回 Fab_Light(4): マテリアル
さまざまな種類の紙を揃えて、その特性を比較し、紙カタログを作製する。

第7回 Fab_Light(5):中間発表レビュー
中間発表のための作品についてレビューする。

第8回 Fab_Light(6):中間発表
Fab_Lightのミニ展覧会を行う。

第9回 Fab_Window(1): モーターを用いた制御

Arduinoと、DC,サーボ,ステッピングの3つのモーターを用いて、可動的なモジュールを実装する。

第10回 Fab_Window(2): レーザーカッター
レーザーカッターを用いて、布や薄い板、段ボール等をカットアウトし、柔軟な斬新な3次元立体を生み出す手法を演習する。

第11回 Fab_Window(3): ハイブリッドマテリアル
複数の素材を組み合わせることで新たな機能や物性を発現させる工夫について演習する。また、撓みや歪みといった物質特性を最大限利用する新しい構造の工夫についても触れる。

第12回 Fab_Window(4): センサリング、モニタリング、ロギング
Arduinoで周囲の人の動きや環境の情報を取得する技法について演習する。

第13回 Fab_Windows(5): 最終発表レビュー
最終発表のためのレビューを行う。

第14回 Fab_Window(6): 最終発表会

最終発表会(ミニ展覧会)を行う。

第15回 ドキュメンテーション、まとめ

この授業で制作したものをポートフォリオにまとめ、1学期間を振り返る。
そして、この授業のさらに先にあるものについて解説する。