FAB(ファブ)とは?
3D プリンタをはじめとしたデジタルなモノづくりが近年普及したことによって、
個人が自分の” アイデアを形にすること” がより簡単になりました。
デジタル技術によって可能になる、思いを形にする創造性を、
「Fabrication(ものづくり)」と「Fabulous(たのしい)」を合わせ、FAB(ファブ)と呼んでいます。
FABのメリット
FAB のメリットは大きく分けて3つあります。
ユーザー固有の要求や環境に合わせたものづくり
寸法や形状を出力時に自由に調節し、適合的なものを作ることができます。
オープンソース化することができる
つくったものの図面やデータをオープンソース化することで、料理の「レシピ」のように世界中に共有することができます。世界の、また別の土地にある別の材料と 結びつくことで、デザイン自体が派生して進化していく可能性を生み出すことができます。
現地の材料をつかうことができる
その土地にある材料をつかってものをつくることで、輸送に伴う二酸化炭素排出のコストを大幅に抑えることができます。
FABで使われる機材と素材
FAB で主に使われる機材は3D プリンタです。
昔は数千万円した3D プリンタですが、
特許が切れたたことで非常に安価になり、
PC を買うような値段で買えるようになりました。使える素材も豊富で用途に合わせて使い分けることができます。
わたしたちは、建築エレメントが出力できるサイズの巨大な3Dプリンタ "ArchiFab"を開発し、これまであまり使われてこなかった材料の実験を行っています。
建築用3Dプリンタ Archi Fab | ペレットからの直接出力 | セラミックの直接出力 |
他にも、木やアクリル板の切断と彫刻ができるレーザーカッター、木材や金属が削れるCNC ミリングマシン、データから自動で刺繍をするデジタル刺繍ミシンなど、様々な機材が用いられます。
レーザーカッター | CNCミリングマシン | デジタル刺繍ミシン |
FABで例えばこんなもの
FABを用いることで、その土地の材料でものを作ることが可能になります。材料から発想したものを作ってみましょう。
Face Seed Bombs
Seed Bombsと呼ばれる、植物のタネや腐葉土などで固められ、土に置くことでプランターなしに植物を育てることができる土の塊のキットである。色や形は多種多様に販売されており、材料は入手しやすい。そこで、自分の顔を3Dスキャンし、顔の形の型を作ることで、Seed Bombsを自分の顔の形で作ってみた。 花用土、けと土、花用肥料を5:6:1で混合している。製作を通じ、「3Dスキャン」、「3Dプリント」、「型取り」「植物の育成」に触れることができる。
素材
3Dプリンターの材料(PLA、ABSなど) 花用土 けと土 花用肥料 植物の種
製作者 岡本そら 佐藤健史 磯野江里