Original Filament

Noztek Proで自作フィラメントをつくります。

基本温度
ABS 260℃ / PLA 200℃ …. ?

ABS/PLAの粉粒体(ペレット)に、色のついた顔料や、香水など、他の材料を混ぜる実験をしてみましょう。
それと3Dプリンタあるいは3Dペンを組み合わせて、実験的な作品をつくってみましょう。

これが今週の課題です

ただし、粉状のもの(木粉や鉄分など)は、”ミクロンレベル”に細かいものでないと、押し出し機構が詰まります(ファブラボ鎌倉の木粉フィラメント)。磁石の砂鉄などは、中の金属部分に磁力でくっついてはがれなくなるリスクもあります。

本当は、材料どうしの混ぜ合わせは、「相溶性(そうようせい)」という、お互いに相性がよく溶け合うか、という科学的な性質を考えないとできないので、この課題はわりと無茶なところもあるかもしれません。

いろいろ実験が必要で、押し出し機構が詰まることは頻繁にあるかもしれません。
その場合、分解して洗浄することも作業としては当たり前に起こる可能性が高いです。
ノズル先端は、1.75mmと3mmに取り換えられます。

仮にフィラメントがうまく出力されたとしても、「太さが一定でない」と、今度は3Dプリンタに入れたときに
3Dプリンタの中でこれが詰まります。

こんなことから、現在、Archi-FABに、「フィラメントを介さず直接ペレットから押し出す」3Dプリンタ機構を計画中です (既存のものもあります) 。この改造を行う場合の最大の問題は、3Dプリンタのアーム部分が重量が重くなりすぎることです。
これを改善するもうひとつの方法は、デルタ3Dプリンタの可動部を、上下をひっくりかえしてしまうことです。これが新規生が試みている学生デルタの位置づけになります。

この構造であれば「溶接」もできる

3Dプリンタのフィラメントは斬新なものがすでに登場しています。
温度で色が変わるフィラメント
磁石入りフィラメント
導電性フィラメント
木粉フィラメント
水に溶けるフィラメント
スポンジ状になるフィラメント
暗いところで光るフィラメント
高機能系(カーボンファイバーなど)

ただ、3Dプリンタには他にも方式があるので、FDMで素材を増やすのだけが良いのかどうか、判断が難しいところ。
・ シート材料—> シート積層法
・ 粉末接着・粉末焼結法—> ひとしくんの研究 (オープンSLS)
・ ペースト状の材料 —> もえかさんの研究 (フードプリンタ)
・ 光硬化性樹脂 —> monoFab

結局、「FDM (樹脂積層方式)」の特性は「繊維(ファイバー)」状に扱えることにあるのではないか?
・ 異方性
・ WirePrint
・ 3D編み構造

・ 積層痕の表現(これがなくなったら金型の射出成型と大差なし? )