3D Printer XL (ArchiFAB)

建築用3DプリンタArchiFABの使い方。

  1. Arduino Softwareのインストール
  2. Curaのインストール、初期設定
  3. 調整(Cura)
  4. 調整(Firmware)
  5. 出力

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1.Arduino Softwareのインストール

ArchiFABはArduino MEGAで制御されています。
後述する原点調整のため、Arduino Softwareを準備しましょう。

http://arduino.cc/ より、自分のOSに応じたソフトウェアをダウンロードしてください。
(RAMBoというArduino互換基盤が多くのデルタ型プリンタで使われています。
RAMBoのドライバは接続しても自動的にインストールされないので、
必要であればhttp://reprap.org/wiki/Rambo よりダウンロードしておきましょう。)

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2.Curaのインストール、初期設定

ArchiFABに専用のCAMは無く、Curaというソフトウェアを通じて操作します。http://software.ultimaker.com/ よりダウンロードし、適当な場所に解凍して起動してください。

02_機種選択_trim

初回起動時のみ機材の選択を求められますが、ここではotherを選択して各パラメータを設定していきます(後に変更できます)。

03_機種設定_trim

  • Machine Name – ArchiFAB など(何でも良い)
  • Machine width(mm) – 1300
  • Machine depth(mm) – 1300
  • Machine height(mm) – 510
  • Nozzle size(mm) – 1.5
  • Heated bed – チェック無
  • Bed center is 0,0,0(RoStock) – チェック有

初期設定が終わると、次のような画面が開きます。

04_印刷画面

画面上部のメニュー Machine → Machine settings から、さらに細かい設定をしていきます。先ほどの初期設定と重複する部分もありますが、こちらでの設定が最終的に反映されます。

05_Machine_settings

  • E-Steps per 1mm filament : 0
  • Maximum width(mm) – 1300
  • Maximum depth(mm) – 1300
  • Maximum height(mm) – 510
  • Extruder count – 1
  • Heated bed – チェック無
  • Machine center 0,0 – チェック有
  • Build area shape – Circular
  • GCode Flavor – RepRap (Marlin/Sprinter)
  • Printer head size – すべて0
  • Serial port – AUTO
  • Baudrate – 25000 

最後に、ArchiFAB用のProfileを読み込みます。File → Open Profile からArchiFAB_Profile内の「CuraProfile_ArchiFAB_BulldogExtruder.ini」を読み込んでください。

これで、初期設定は完了です!

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3.調整(Cura)

出力前にエクストルーダーの設定を変えていきます。2914/9/9時点で成功率の高いパラメータ(初期値から変更した部分)を以下に示しますが、これらはあくまで参考値だと考えてください。

Basic
・Layer height:0.5[mm]
・Print speed:7〜8[mm/s]
・Printing temperature:220〜230[°C]
・Flow:80[%]

Advanced
・Bottom layer speed:5[mm/s]

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4.調整(Firmware)

上記の調整でもうまくいかない場合、Firmwareを更新して調整を行います。

Marlinを解凍後、中に入っている「Marlin.ino」というArduinoのスケッチを開いてください。マイコンボードは「Arduino Mega 2560 or Mega ADK」、シリアルポートはArchiFABと接続したのち適切なものを選択してください。

06.Marlin_config

「Configuration.h」タブを選んでください。プログラム中盤の 「#define MANUAL_Z_HOME_POS (数値)」の数値の部分が、ArchiFAB本体上部に取り付けられているLimit Switchと 底盤との距離となり、原点の位置を調節するためにこの値を変更します(大体0.5mm刻みで微調整すると良い)。

数値を変えた後、左上の書き込みボタン(矢印)を選択するとFirmwareを上書きします。ただしこの時、CuraでのArchiFABとの接続を一度解除する必要があります。

Firmwareの書き込みが成功すると、「マイコンボードへの書き込みが完了しました。」というコメントが現れるので、数値の再設定と実行を繰り返して、適正値を探していきます(※この設定がうまくできないと、一層目が上手く底面につきません)。

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5.出力

設定が終わったら出力します。

ロールパネルを表示するため、File → Preferences を選択し、 Printing window typeを「Pronterface UI」に設定します(初期設定は「Basic」)。

10_Preference

PCとArchiFABをUSBケーブルで繋いで認識に成功すると、Curaのビューモニターのアイコンが変化して左上に「Print with USB」が現れるのでクリックします。

11_PrintWithUSB

すると、コントロールパネルが表示されます。

20140909_194858

Serial Portの設定がAUTOであれば自動でポートを認識し、しばらくするとPrintが押せるようになります。左下のホームボタンを押して原点まで戻してからPrintを始めましょう。