Evolution and Emergence.....

ボストンのICA(Diller and Scofidio設計)にちょっと立ち寄る。
こないだのアムステルダム(そしてiAAc)もそうだったけど、とにかく外部にパブリックスペースを確保することが最優先事項のようにつくられている。











diller and scofidio in Boston

20世紀と21世紀の比較図/
The Evolutions of Designs (Philip Steadman) pp.14をもとに作成


The Evolutions of Designs pp.14

「創造的エラーとしての生命」というメモが自分の手帳の2010年2月の欄に残ってるのだが、どなたから聞いた(インスパイアされた)言葉だっただろうか・・・・・。アルゴリズムがもたらすエラーの豊かな帰結、というくだりを考えていて、Marcos Novakのことを思い出した。

以下、全く別の文脈で書かれたものだが(内容も別なのだが)、エラーやコンフリクトの奇妙な美学、オーバードライブによる異化の
面白さを考える上での参考資料として。

木内俊克氏「汚いシステムを目指して」
http://aar.art-it.asia/u/admin_edit1/tH3GRgqNuUCr8s6bMhde
The Very Many “DIRTY DIGITAL”
http://www.theverymany.net/2008_01_01_archive.html





Creative “Mutation” derived from Conflicts, Error and OverDrives

Starting with RNA World

―「進化」(Evolution)という言葉は、いわゆる「進歩」(Progress)とは厳密に区別すべき概念です。「進歩」という言葉には、なんらかの価値観があらかじめプリセットされています。つまり、既存の「良きこと」の基準から見て、その質を向上させていくのが「進歩」です。こうした「進歩史観」は、しばしば生命やウェブの進化にも見出されがちです。生命の進化は、より優れた種が適応し、その種を存続させるためのプロセスなのだ、とする考え方。ウェブは、常に情報発見・伝達効率の優れたアーキテクチャに向けて進歩しつつある、とする考え方。一見すると、生命もウェブも、こうしたなんらかの目的に向けてシステム自体が自ずから変化してきたように見えるのです。

しかし、「進化」という概念は、あくまでこうしたアプリオリな価値観が入り込むことを許しません。もともと進化論では、「ある長期的な期間に渡って、多様な種類への分化がなぜ生じるのか」を説明するものでした。つまり進化とは、「より良きものへの変化」ではなくて、「より複雑なものへの分化」を指していると藤木氏(※経営学者・藤木隆宏氏「生産システムの進化論」)は指摘します(「複雑なもの」の定義として、「その構成部分が偶然だけで生じそうにないような具合に配置されているもの」というドーキンスの解釈を引いています)。そして進化論のポイントは、その多様性や複雑さというものは、神のごとき超越的存在の意図によって設計されたのではなく、ほとんど「偶然」の積み重ねによって―生命であれば、遺伝子のランダムな組み換えによって―生じてきたものなのだ、とみなすところにあります。

より詳しく言えば、「偶然から複雑性が生まれる」というプロセスは、進化論においては次の2段階のロジックで説明されます。
まず、遺伝子のレベルで、なんらかの種が「発生」する(突然変異)。次に、そのときどきの「環境」との適応度によって、種の「淘汰」と「存続」が起きる。このように、「発生」のメカニズムが(発生論的説明)と、「存続」のメカニズム(機能論的説明)を分離して考えることで、事後的には目的合理的(なんらかの目的を実現するために最適な行為や機能を有していること)に見えてしまう現象やシステムであっても、その発生過程を目的合理的に説明してしまうという罠を回避することができる。つまり、偶然の産物から、目的合理的なシステムが自然発生するという現象を、「神による設計(インテリジェントデザイン)」という神秘論に回収することなく説明することができるわけです。

(略)

こうしたウェブ上のイノベーションは、「偶然」とはまた別の言葉を使えば「意図せざる結果」として―社会学者ロバート・マートンの言葉を使えば「潜在機能」として―生み出され、結果的にそのときどきの情報環境の状況に適応する形で生き残ってきたとみなすことができます。

「アーキテクチャの生態系(濱野智史)」 pp.70- pp.72

「アーキテクチャの生態系(濱野智史)」 pp.70- pp.72より、進化について

進化的プログラミングのデザイン応用を研究しているUCLのDr. Peter J. Bentleyの著作群:
Evolutionary Design by Computers
Creative Evolutionary Systems
On Growth, Form and Computers

この3冊は基礎として必読ものだと思います。




そしてさらなる新作は、コンピュータ上に実装された人工生命がいかに我々に影響を与えるか。
Digital Biology: The Creation of Life Inside Computers and How it Will Affect Us




What is the true relationship between Evolution and Creativity….